初めてのタイ移住:日本とタイでの生活の違いを徹底比較!

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最終更新日 2025年5月20日 by nwpcar

私が日本での編集者生活に別れを告げ、家族とともにバンコクへ移住を決意したのは、約8年前のことでした。

40歳を目前に控え、新しい生活への期待と不安が入り混じる中での決断でしたが、今では家族それぞれが自分なりのペースでタイ生活を楽しんでいます。

この記事では、実際に私が経験してきた日本とタイの生活の違いについて、具体的なエピソードを交えながら詳しくご紹介していきます。

タイ移住に興味をお持ちの方はもちろん、「海外での暮らし」に漠然とした関心がある方にも、新しい視点や気づきをお届けできればと思います。

目次

生活コストの比較

家賃・住宅環境:タイと日本の住まい事情

「バンコクで同じ予算なら、東京の1.5倍は広い部屋に住めますよ」。

これは、私が不動産屋さんから最初に聞いた言葉でした。

実際、私たちが住んでいるバンコク・スクンビット地区の2LDK(約80㎡)のコンドミニアムは、家賃が月7万バーツ(約28万円)。

プール付きの高層コンドミニアムで、24時間体制のセキュリティも完備されています。

同じような条件で東京に住もうとすると、家賃は軽く50万円を超えてしまうでしょう。

ただし、注意点もあります。

バンコクの賃貸物件では、電気代や水道代が日本より高めに設定されています。

私たちの場合、月の光熱費は約4000バーツ(約16000円)ほど。

エアコンの使用時間が長いため、電気代が日本の1.5倍ほどになることも珍しくありません。

物件選びは、タイでの生活の質を大きく左右する重要な要素です。

より詳しい情報については、「タイに移住するなら?絶対に抑えるべき物件選びのポイント」もぜひ参考にしてみてください。

食費と外食文化:タイでの食生活とその魅力

「食費が安い」というのは、タイ生活最大のメリットの一つかもしれません。

地元のフードコートで食事をすれば、1人200バーツ(約800円)以下で十分な量の美味しい料理が楽しめます。

私の家族は週3回ほど外食をしますが、4人家族の月の食費総額は約25000バーツ(約10万円)程度。

これには外食費と自炊の材料費の両方が含まれています。

特に新鮮な野菜や果物が安価なのが嬉しいポイント。

近所のマーケットでは、マンゴーが1個50バーツ(約200円)、パパイヤが1個30バーツ(約120円)で手に入ります。

ただし、和食材は日本より2〜3倍高くなることも。

醤油や味噌などの調味料は、専門店で購入すると価格が跳ね上がってしまいます。

医療費と健康管理:タイでの医療サービスの実態

タイの医療サービスは、設備と技術の両面で日本に引けを取りません。

特に私立病院は、ホテルのような快適さが特徴です。

バンコクの大手私立病院「バムルンラード病院」での一般的な診察料は、約1000バーツ(約4000円)。

これに検査費用や薬代が加わりますが、それでも日本の私立病院より安価な印象です。

ただし、公的な医療保険制度は日本ほど充実していないため、民間の医療保険への加入は必須と言えます。

私たちは年間で1人約60000バーツ(約24万円)の保険料を支払っています。

気候と環境の違い

季節と気温のギャップ:常夏タイでの四季を感じる方法

バンコクの気温は、年間を通じて25〜35度の範囲で推移します。

日本のような四季の変化はありませんが、大きく分けて「暑季」「雨季」「乾季」の3つの季節があります。

特に3月から5月の暑季は、気温が40度近くまで上昇することも。

当初は「毎日暑くて季節感がない」と感じていましたが、今では雨の降り方や風の匂いで季節の移り変わりを感じられるようになってきました。

私たちは室内でも快適に過ごせるよう、以下のような工夫をしています:

  • エアコンの温度は26度を基準に設定
  • 扇風機を併用して空気を循環
  • 遮光カーテンで直射日光を調整
  • 観葉植物を置いて室内に潤いを

空気質と健康への影響:日本と比較したタイの環境対策

バンコクの大気汚染は、特に乾季に深刻化する傾向にあります。

PM2.5の濃度が日本の都市部の2〜3倍になることも珍しくありません。

私たちは日常生活で以下のような対策を心がけています:

  • 大気質指数(AQI)のチェックを習慣化
  • 外出時は高性能マスクを着用
  • 室内に空気清浄機を設置
  • 汚染度が高い日は屋内での活動を選択

ただし、近年はタイ政府も環境対策に力を入れており、徐々に改善の兆しが見えてきています。

自然と都市生活:バンコクで感じる自然との触れ合い

一見すると近代的な高層ビル群が目立つバンコクですが、実は豊かな自然も残されています。

私たちの住むコンドミニアムの近くには、ベンジャシリ公園という緑豊かな公園があり、週末には多くの家族連れで賑わっています。

運河沿いには熱帯植物が生い茂り、時には大型トカゲのウォーターモニターを見かけることも。

都会の中にある自然との出会いは、日本では経験できない新鮮な驚きを私たちに与えてくれます。

教育環境と子育て

タイの教育システム:現地校とインターナショナルスクールの選択肢

タイでの教育選択は、大きく分けて「現地校」「インターナショナルスクール」「日本人学校」の3つがあります。

私たちは長男(12歳)と次男(9歳)を、バイリンガル教育に力を入れている現地校に通わせています。

授業料は年間約30万バーツ(約120万円)と、インターナショナルスクールの半額程度。

日本の私立小学校と比べても、さほど大きな差はありません。

現地校を選んだ理由は以下の通りです:

  • タイ語と英語の自然な習得
  • 現地の子どもたちとの交流
  • 比較的リーズナブルな学費
  • タイ文化への深い理解

日本と異なる子育ての文化:家族やコミュニティの支援

タイの子育て文化で特徴的なのは、「地域全体で子どもを見守る」という意識の強さです。

近所のおばあちゃんたちが子どもに優しく声をかけてくれたり、商店で果物をおまけしてくれたり。

「デック・デック」(子どもという意味)という言葉とともに、温かい眼差しを向けてくれる機会が多いのです。

一方で、日本のような細かいルールや時間厳守の習慣は少なめ。

これは子どもたちにとって、ある意味でストレスの少ない環境かもしれません。

ライターの経験から:タイでの子育ての利点と課題

タイでの子育ては、意外にもリラックスして取り組めることが多いと感じています。

放課後、子どもたちは学校のグラウンドで自由に遊ぶことができ、帰宅時間も比較的柔軟です。

ただし、以下のような課題もあります:

  • 学校行事の急な変更への対応
  • 長期休暇中の過ごし方の工夫
  • 日本語教育の継続的なサポート
  • 将来の進路選択への不安

これらの課題に対しては、日本人コミュニティの支援を受けながら、家族で話し合いを重ねています。

仕事とキャリア

タイでの就業環境:日本人向け職種と働き方の違い

バンコクには、日系企業の駐在員や現地採用として働く日本人が多く存在します。

私の場合は、フリーペーパーの編集長という立場で、日本とタイの架け橋となるような情報発信を心がけています。

タイの一般的な就業時間は9時〜18時。

残業は少なめで、休暇を取得しやすい雰囲気があります。

収入と労働環境:日本との収入比較とライフスタイルのバランス

タイでの給与水準は、一般的に日本より低めです。

ただし、生活費が比較的安価なため、実質的な生活水準は日本と同等か、場合によってはより豊かになることも。

私の場合、編集長としての月収は約8万バーツ(約32万円)。

日本での収入と比べると7割程度ですが、家計の収支バランスは以前より改善しています。

特に、以下の点で生活にゆとりを感じられるようになりました:

  • 外食の頻度が増加
  • 休暇旅行の実現しやすさ
  • 教育費の捻出のしやすさ
  • 貯蓄率の向上

ライターのキャリア変化:日本からタイへの転身がもたらしたもの

日本の出版社からタイのフリーペーパーへの転職は、私にとって大きな挑戦でした。

しかし、この決断は予想以上の成長機会をもたらしてくれました。

現地の取材を通じて培った人脈は、私の「第二のキャリア」を支える大切な財産となっています。

生活習慣と文化の違い

人々の気質と社会ルール:タイならではのマナーと交流方法

タイの人々の特徴として、「マイペンライ」(気にしないの意)という言葉に象徴される寛容さがあります。

電車で席を譲られたり、道を尋ねたりした際の自然な親切心には、いつも心が温かくなります。

一方で、時間にルーズな面もあり、約束時間が30分程度遅れることは珍しくありません。

これは「タイ時間」と呼ばれ、現地では一般的な感覚として受け入れられています。

宗教と文化の影響:生活の中で触れるタイ仏教の存在感

タイ仏教は、人々の生活に深く根付いています。

朝、僧侶の托鉢姿を見かけたり、オフィスビルにも必ず祠があったり。

私たちの子どもたちも、学校で仏教の基本的な作法を自然に学んでいます。

ライターが感じる「カルチャーショック」とその楽しみ方

8年経った今でも、新しい発見や驚きは尽きません。

例えば、雨季の突然のスコール、街角で聞こえる象の鳴き声、屋台のスパイシーな香り。

これらの「異文化体験」を、私は積極的に記事のネタとして活用しています。

日常の移動手段と交通事情

バンコクの公共交通機関の現状:便利さと課題

バンコクの交通手段は、BTS(高架鉄道)MRT(地下鉄)が主流です。

駅周辺は開発が進み、日本のような便利な駅ビルも増えてきました。

運賃は距離に応じて15〜60バーツ(約60〜240円)程度。

ただし、路線網はまだ発展途上で、バスやタクシーとの併用が必要な場面も多いです。

自家用車とタクシー利用:タイでの移動の選択肢

タクシーは比較的リーズナブルで、初乗り35バーツ(約140円)から。

配車アプリ「Grab」の普及で、より便利になりました。

自家用車の所有も増えていますが、渋滞と駐車場不足が大きな課題です。

通勤や移動の工夫:混雑を避けるための生活術

私は通勤時の混雑を避けるため、以下のような工夫をしています:

  • オフピーク時間での移動
  • 複数のルートの使い分け
  • モバイルワークの活用
  • 天候に応じた交通手段の選択

現地コミュニティとサポートシステム

日本人コミュニティとその役割:移住後の支援ネットワーク

バンコクには約5万人の日本人が暮らしており、活発なコミュニティが形成されています。

SNSグループやオフ会を通じて、情報交換や交流が盛んに行われています。

私も編集長という立場から、新規移住者のサポートに関わることが多くあります。

現地のサービスとサポート:タイ生活で頼りになる窓口

在タイ日本大使館や日本人会は、緊急時の重要な支援窓口となっています。

また、日本語対応可能な病院や法律事務所も増えており、安心して相談できる環境が整っています。

ライターの経験から:孤立しないためのコミュニケーション術

新しい環境での孤立を防ぐために、私が心がけていることをお伝えします:

  • 地域のイベントへの積極的な参加
  • 子どもの学校を通じた保護者交流
  • 日本人会のクラブ活動への参加
  • SNSでの情報発信と交流

まとめ

タイ移住から8年が経ち、私たち家族にとってバンコクは「第二の故郷」となりました。

生活コストの違いや文化の違いは、決してデメリットではなく、新しい価値観や生活の可能性を教えてくれるものだと実感しています。

これからタイ移住を考えている方へのアドバイスをまとめると:

  1. 事前の情報収集と現地視察を徹底する
  2. 家族全員の意見を尊重した決断をする
  3. 現地コミュニティとの繋がりを大切にする
  4. 柔軟な適応力と異文化への寛容さを持つ

最後に、私たちの経験が、タイ移住を考えている方々の参考になれば幸いです。

新しい環境での生活は、確かに挑戦の連続です。

でも、その分だけ家族で共有できる「新しい発見」と「成長の機会」に恵まれることも事実です。

ぜひ、皆さんも自分らしい海外生活を見つけてみてください。

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