アベノミクスは虚構の政策と畑先生は言う
最終更新日 2025年5月20日 by nwpcar
アベノミクスとは何なのか。
その中身を明確に言える人など存在しないでしょう。
なぜならアベノミクスとは、単に安倍首相就任期間中に行っている普通の経済政策を総称しているに過ぎないからです。
あえて言えば「景気拡大路線による経済・財政の安定化政策」とでも言えるのでしょうが、それは何ら目新しいものではありません。
日本財政の危機的状況打開には、政府機能の効率化による緊縮財政路線と経済拡大による税収増加路線の2つの方向があります。
しかしこれは何も安倍氏が提唱したものではなく、日本の財政赤字が拡大した1980年代以降、政界、経済界、学界のどこでも言われていたことです。
つまり、従来からある経済政策をアベノミクスという言葉のオブラートで包み目新しさを演出しているに過ぎないのです。
安倍内閣で行っていることは従来の拡大路線内閣の手法と変わりが無いのです。
為替を円安に導き輸出を増加させる、株価を高騰させ富裕層の不労所得を増加させる。
これらは新しい手法でもアベノミクス特有の政策でもありません。
それではなぜここまでアベノミクスという虚構がまかり通っているのでしょうか。
それは民主党政権下の緊縮財政路線の反動と、それに伴うイメージ戦略、さらに言えば安倍内閣のメディア操作の賜物でしょう。
民主党政権下での縮こまるかのような息苦しさの反動から、拡大路線による好景気イメージを世論が歓迎し、メディアが無節操に煽ることでイメージだけの虚構が広がって行ったのです。
アベノミクスが虚構だということは各種経済指標が証明しています。
日銀によるマイナス金利という究極の量的緩和策でも円安を維持できず、株価も一時の高騰は収まり安倍内閣発足時に近い数値にまで下がっています。
日本経済の拡大はなされておらず四半期ベースではマイナス成長が続いています。
失業率は非正規雇用という従来に無い雇用数をカウントすることで、数字的に好転しているかのように装っているに過ぎません。
アベノミクスなる経済政策は虚構に過ぎません。
安倍内閣の経済政策を端的に称するとすれば「アベノバブル」と総称するべきでしょう。
参考ブログ→http://hatakei.exblog.jp/